october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

無痛分娩

無痛分娩を予定している。主な理由は、痛いのが嫌だからだ。高齢で体力も無いので、産後の回復が良い方がいいとも思う。それに加えて、無痛は欧米でそこそこ主流なスタイルだけど、むこうのお母さんもみんな普通に子どもに愛情を注いで育児をしているので(仕事でやり取りする海外の担当にワーママが多い)、特に大きな問題はないだろうと考えた。家から近い総合病院でやってるのでそれも後押しした。行きにくく、通いにくい病院しかできないのであれば、さっくり諦めていたと思う。ちなみに無痛分娩に反対する意見の中には「赤ちゃんは産道を通り抜けてくる時にめちゃくちゃ痛い想いをするのに、母親であるお前が楽をするのか」というものもあるようなので、それについても考えてみたが、逆の立場、つまり私が赤子だった場合は「別に母体が楽できるなら楽すればいいじゃん。そしてセーブしたパワーで産後頑張ってくれ」と思うだろうという結論になったので(あと私自身が赤子の時は、覚えちゃいないがその痛い想いをして生まれたわけであって、そういう意味では平等なので)心置きなく現代医療に頼ることにする。ちなみに無痛分娩のリスクとベネフィットおよび当日の流れ、使う麻酔についてと赤子への影響、出産の管理などについては、両親学級でばっちり詰め込まれた。子宮口が5センチ開くまでは麻酔は使われないので、完全に無痛にならないことももちろん知っている。「無痛にするつもり」と言ったら、夫も「いいんじゃない」とあっさりオッケーだった。まあ、緊急帝王切開とかになっちゃったらどのみち関係ないけどね。 

前回の健診で引っかかって行った3回目のGCT(血糖値の検査)は追加検査の電話が来なかったので、問題なかったらしい。とりあえずもう健診の日の朝に菓子パンを食べたりする愚行はしない。中の人はますます元気で、毎日暴れ回ったり、お腹がぶるんぶるん震える勢いで激しくしゃっくりをかましたりしている。そのくせ、胎動カウントしようとするとスン、と静かになるのでムギギ!となったりもする。今も元気に暴れながらしゃっくり中。現在35週。臨月までは、あと一週間弱。とうとう座っている時に、お腹にマグカップが乗るくらいになった。お腹が重くて起き上がるのも一苦労である。入院グッズはまとめたが、産後は実家(車で10分)に帰るので、そろそろその荷物もまとめないといけない。

 

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肌着の水通しなどをした。かわいい。

妊婦健診 33w4d

夏休み中の夫と一緒に妊婦健診。低置胎盤は改善してもう心配はいらないとのこと。位置もずっと頭が下なので逆子の心配もないらしい。中の人の成長は順調で推定体重が2011gとのことで、無事2000g超えた。やったね。と喜んでいるだけでも居られないのが、尿糖が+3出てしまったこと。今回は完全に自業自得で、健診が12時からなのに朝ぼんやりと巨峰と菓子パン(Auntie Anne’sのプレッツェル)を食べてしまっていたのだった。本当に馬鹿である。というわけで再びGCTをやる羽目になった。説明してくれる看護師さんも苦笑い。そりゃ三回目だもんね。今回の検査で問題なければもう出産まで大丈夫とのことだけど、妊婦糖尿病も高血圧も後期に出る人が多いと聞くので気を抜いたらいけないな。血圧は100/68で脚の浮腫も無いのだが、尿タンパクも±になってしまったため減塩食のスタンプが押されてしまった。体重増加は妊娠前から+8弱キロなのでそろそろこの辺で止めたい。流石に最近甘いもの(特に果物)を食べ過ぎていた自覚はあるので、頑張って減らそう。あと一ヶ月半だ。甲状腺の検査結果を渡して、特に問題なかったことを告げるとそれ以上は何も無かった。子宮底長は30cm、腹囲92cm。お腹はぐんぐん大きくなる。

昨日は母の車でららぽーとの中の赤ちゃん本舗IKEAに行ってきた。赤ちゃん本舗で色々買い物しようと思って意気込んでいたのにいざ行くと「これは……ネットで買ったほうが安かったりするのか??」と疑心暗鬼になり、結局お洋服を少しと絵本を少し、赤ちゃん用の洗面器と、爪切りを買ったくらいだった。会員登録したらおむつのサンプルをたくさん貰った。ベビーベッドが思ったより大きくて、むーんとなっているところ。やっぱり無くてもいいかなぁ。ベビー布団はまだ届いてないけど、もう楽天で買ってしまった。私は熱烈なCoccoファンなので桃色象さんの柄にした。

IKEAでもベビーベッドを見ようと思ったのだけどベビーベッドのコーナーで五歳と三歳くらいの姉弟がずっと遊んでいてあんま見れなかった。なので自分たちの寝室用のマットレスを買おうと思って色んなベッドに試し寝をしていたら、いちいち起き上がるのも一苦労で完全に疲れてしまった。IKEAはお腹がでかい妊婦には広すぎる……。結局、自分たちの買い替え用マットレス(シングル×2)と、細々としたものを買って終わった。本当は照明を見たかったんだけど、照明コーナーに行く頃にはお腹が限界だった。

そんなこんなで、今日の健診では子宮頸管が短くなっていることを覚悟していたのだが4.7cmだったのでちょっとほっとした。毎日、昼寝で爆睡しているのが良いのかもしれない。しかしそのせいで体重が増え気味の可能性もあるので、甘いものはとりあえず控える。今週は夫がいるので保育園の見学や、保育課の相談なんかも色々入ってて何だかんだ忙しい。

 

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色々と本を買って読んでいる。

マタニティマークのこと

巷では色々言われるマタニティマークだが、私は妊娠初期から普通につけていた。母子手帳を貰う時に一緒に貰えるのだけど、それだと心拍確認してからになってしまうし(7週以降)、悪阻が始まっていることが多いので早めに入手するのがオススメ。私は「はじめてのたまご倶楽部」などの付録を使ってた。あとは駅の窓口とかで言うと普通にくれたりする。(一回通勤中に落としてしまって、地下鉄の駅で貰ったけど、特に何を見せろとも言われなかった)

元々私の使っている路線では付けている人が多いので躊躇いもなかった。席を譲ってください!と、主張したいっていうより何かあって倒れた時に妊婦だと認知してほしいから、という気持ちが強い。二日酔いだとか思われて放置されて大変なことになっても嫌だしね。もちろん席を譲ってもらったことはあるし、そういう時は大変ありがたく座らせていただいていた。妊娠中は普段よりとても疲れやすい。吐くような悪阻は無かったんだけど、初期は微熱があって常にだるかった。中期の前半は元気だったけど腰痛がだんだんひどくなっていった。中期の後半はお腹の張りがとても辛くて特に帰りの電車では常にその場にうずくまりたいレベルだった。(結局それで通えなくなってしまった)これはもう自己管理でどうにかなるレベルじゃないので、助けてもらえると本当に嬉しかった。

とはいえ、席は基本譲ってもらえない。というか、みんな目の前に立ってる人のことなど見ていない。スマホを見ているか、疲れて寝ている。私も妊娠前はそういうことが多かったので、それはそういうもんだと思っている。死ぬほど疲れていて席譲りたくない人もいるだろう。それもそれでいいと思う。あとは路線にもよると思う。長時間詰め込まれる系満員電車だと、譲りたくない気持ちは強くなると思う。基本スタンスとして譲ってはもらえないが譲ってもらえたらラッキー!くらいでいると気楽でいい。三回に一回くらい、気付いて譲ってくれる人がいる。初期の頃は圧倒的に女性が多かった。これはマタニティマークへの認知度が女性のほうが高いからだと思う。まだお腹が出ていない時分にマタニティマークを見て立つのが楽なほうへ誘導してくれた外国人のサラリーマンもいた。マーク知ってるんだ!?ってちょっとビックリした。中期でお腹が出てくると男の人もたくさん譲ってくれた。張りがきつかったので本当に有り難かった。

席を譲れという意思表示なんて厚かましい、という意見がある。だけど妊婦が辛いのを我慢すると、中の人に響く場合がある。私は妊娠中期後半、お腹の張りが収まらなくて切迫早産になってしまった。誰になんと思われようとも中の人を守れるのは妊婦だけなのだから、知らない人に厚かましいと思われてもかまわない!という気概でマタニティーマークはつけておいたほうがいいと個人的に思う。スタンスとしては「譲れ」ではなく「譲ってもらえたら嬉しいな」くらいだ。そして運が良ければ譲ってくれる人はいる。10回辛いうちの半分の5回譲ってもらえるだけでも、ずっと立ってるより体には優しいと思う。だいたいそんなことで人を厚かましい!と思う人は、どのみち席なんて譲ってくれないから関係ない話だ。気にしなくていいと思う。不妊治療の人の気持ちを考えろ、という意見もある。だけど我慢して、万が一なんかあって、最悪の事態になって、その後不妊になってしまった時に、そう言った人が責任を取ってくれるわけではないので無視である。だいたいその赤ちゃん自体が不妊治療の末にようやく授かった子だったらどうするんだって思う。赤ちゃんは一人、一人、替えが利かない大切なものだし、守れるのは妊婦しかいないのだ。それと妊婦でもないのに席を譲ってもらおうとする人が出てきてどうのこうのみたいなことを言われたことがあるけど、妊婦ですらたまにしか席を譲ってもらえないからあまり効果的なズルではない。そして、ほんの数パーセントの悪用する人が出るせいで制度そのものにケチをつけるのは、あまりに現実的じゃないと思う。

私はマタニティマークで嫌がらせをされたことは一度も無かったけれど、人の優しさには本当にたくさん触れた。老若男女関係なくいろんな人に助けてもらった。もちろん私がラッキーだっただけで、変な人がいないとは言い切れない。だけど自分の体を大切にする=赤ちゃんを守ることにつながると思って、マタニティマークは付けたほうがいいと思う。あと少しは厚かましくならないと、きっとこの先もっとハードモードでやってくるWMロードをやっていけないとも思う。

ちなみに妊娠前に思っていたのは、妊婦なのか非妊婦なのか迷う体型の方が前に立つとめちゃくちゃ迷うので(間違えたら超絶失礼になるし)、マタニティマークは付けてほしいということだった。妊娠して思うのは、立ってる妊婦は思ってた以上に辛いことが多かったので来年仕事に無事復帰したら、できるだけ席は譲っていこうと改めて思う。見知らぬ人から頂いた優しさは、他の誰かに返すのだ。

 

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これは「妊すぐ」のおまけに付いてきたやつ。裏が別の模様になっているので、歩いているうちにひっくり返っちゃうと気付いてもらえない。行政で貰えるやつは両面マタニティーマークなのでひっくり返っても大丈夫。

伊藤病院

昨日の今日だけど、予約を受け付けていない病院ならいつ行っても同じだと思って表参道の伊藤病院に行ってきた。とても有名な甲状腺の病院。仲良しの元同僚も通ってたから知っていた。ここ、ものすごい混んでることでも有名なんだよね。6時から受付てて診療開始は9時ってのに、既に怖じ気づく。とにかく6時台に受付だけして、8時に再び行って問診票などを記入、それから9時の診療開始を待った。もう8時の時点で1階の受付エリアにも2階の診療室前にも人がとにかくいっぱいいて驚いた。こんな病院見たことない……!!9時の診察開始時間までに受付番号は200番台後半に。でも診察室は16もあって、どこに割り振られているかも「確認くん」ってマシン(スマホでも見れる)で確認できて、自分があと何番目かわかるし、外に出て時間も潰せるので、システム的にはすごく良いと思った。診察室が多いのでザクザク人も捌けていく感じ。私も番号がわりと若かったので、診察が始まってからは30分も待たずに診察室に入れた。ドクターが開口一番に「大変だったね」と言うので、えっ!?そんな大変な状況!?と思ったら、こんな小さな腫瘤でわざわざ再検査にまで廻されて妊婦なのに大変だったね……の意味だった。このサイズなら悪性でも手術しないこともあるよ、と言われた。それから念の為の血液検査と超音波検査をして(どっちも人がたくさんいたけどこちらもシステマチックにざくざく進んでそんな待たなかった)、ホルモンの値も問題ないし、超音波で腫瘤は確認できなかった、そうです……。いったい……。ただ念の為、年明けくらいにもう一度ホルモンの検査にくることになりました。私が通ってる病院(産科)はかなり念には念を入れて検査をしている感じなので(それはそれで私の性格に合っている……)多分そういう意味での再検査だったんだろうな、と。昨日は不安になったけど、何も無かったのでとりあえずよかった!

帰りは、付き合ってくれた母に青山通りの糖朝でランチを奢ろう!と思ったら、閉店していた……。車でそのままタイムズスクエア高島屋に向かって、もう7月に行きそびれてから行きたくて仕方が無かった鼎泰豊で小籠包ランチ。すごい美味しかったし満足したけど、やっぱり台湾に比べるとものすごい高い。その後、タカノフルーツパーラーで桃パフェも食べた!地下で茅乃舎のだしパックと、PECKのパンを買って帰宅。昨日の夜と今朝はずーんと沈んでいたけど、美味しいものがたくさん食べられて、すっかりルンルンになった現金な妊婦なのでした。そんな妊娠9ヶ月の初日。

 

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もも〜!!