october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

雨続き

ずっと天気がぱっとしないので、気持ちも何となくふさぎ込んでいる。iPhoneの天気予報を見ていても、ずーっと雨・雨・雨の予報ばかり。まだベビー布団に水通しできていないのに。早く綺麗な秋晴れにならないかな。去年の8月後半〜9月も東京ではずっとこんな天気が続いていたように思う。9月の2週目に北海道旅行に出かけたら向こうは綺麗に晴れていて、雨雲から脱出できて心が晴れ晴れしたのをとてもよく覚えてる。本当は毎年秋の(と言っても夏休みの)旅行は海外に行ってたんだけど、去年は妊活していたから何かあった時にキャンセルしやすいように国内だったのだ。(その代わり10月末に友だちと弾丸で台湾に行った)次に海外旅行に行けるのはいつになるのかなぁ。国内でも全然いいから、旅行に行きたいなぁ。と、家の中で妄想だけ膨らませている。最後に行った旅行は、5ヶ月の時の長野旅行。THE YELLOW MONKEYの長野ライブに夫と一緒に遠征した。あれは行けて本当に良かったな。今はCoccoが新アルバム「アダンバレエ」のツアー中で、まるっと臨月に被ってるのでもちろん行けないんだけど、本当に久しぶりのツアーでめちゃくちゃ行きたかったから、諦めてるけど諦められずに、それもあって心は雨続き。でも麻疹も怖いし、仕方ない仕方ない。って自分で自分に言い聞かせるのはいいけど、「仕方ないでしょ」って人に言われると腹が立つのだ。そういうことってあるよね。

Twitterのタイムラインをぼんやり眺めているとみんな色んな所に行っていて羨ましいなーって純粋に思ってしまって、まあそれどころじゃないってのはわかってるんだけど、そう思ってしまうのは止められないのであった。無い物ねだり。せめて誰か遊びにきてくれないかな、と思うけど、臨月なのでそれもなかなか難しいか。

 

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去年の北海道旅行。美瑛は綺麗に晴れていた。

妊娠初期の記録

妊娠発覚した時の話と、初期の体の変化についての記録。割と生々しい話もしているのでご注意。

1月後半、妊娠発覚する一週間前より日中猛烈な眠気に襲われていた。それまでも仕事中、昼食後の14時くらいに猛烈に眠くなるなんてことはあったけど、例えばデスクの引き出しから何かを取り出そうとして開けたまま数分意識を失っているだとか、そういう意味不明の眠気は無かったのでビックリした。昼休みに昼寝をすることで何とか凌いでいたけど、冬だからなのか、それとも年だからかな?と思っていた。それと突然便秘したのも、おかしいなと少し思っていた。もう十年くらいラブレを飲んでいて便秘知らずだったのである。

1月の最後の月曜日の夜、風呂で血が出た。「あー生理きちゃった」と普通に思って、その週は普通に酒をガンガン飲んでしまった。夫の誕生日で海鮮の美味しい店でガッツリうにいくらを堪能したし、金曜日は友だちと馬刺食べに行って芋焼酎も飲んだ。ただその日の帰り道、飲んだ量にしては具合が悪くなって途中で電車降りてタクシー帰りをした。その時も二十代ならこんなの余裕だったのに、やっぱもう年だわ……と思っていた。

翌土曜日、私は近所の駅にある有料自習室で趣味の文章を書いていた。そしてその最中に突然ふと「月曜の夜に出血したっきり、生理きてなくない?」と気付いたのであった。遅い……と言えば遅いのだが、三十超えたら生理がスロースターターになって最初の数日はあまり出血しなくて、後半に本格的に始まる(全体が終わるまで9〜10日前後)という状態になっていたので、今回もそれだと思っていたのだ。確認の為にトイレに行ったけどやっぱり出血していない。どうなんだ。何なんだ。とモヤモヤしながらもその日のノルマを書き上げて、駅に戻ったのは夕方の16時頃。夜には両親と夫と飲みに行く予定が入っていたので、その前に白黒付けなければと、駅前の薬局で検査薬を買い駅ビルのトイレで確認したところ、陽性反応が出た。2016年2月6日のことである。

2015年の夏前くらいから妊活をしていて、期待して検査しては陰性というのを繰り返していたので、最初に思ったのは「陽性ってほんとに出るんだな」ということであった。しかし一気に陽性だ!こんにちは赤ちゃん!ハッピー!ヤッピー!という気分にならなかったのは、化学流産のこと、初期流産率の高さ、流産してしまった友だちや同僚の話、子宮外妊娠のことなどがざっと頭をよぎり「喜ぶにはまだ早いのだ」という、心配性俺にマウントを完全に取られたからである。ともかく、夫にだけは告げようと想い早めに待ち合わせの店に来てもらった。そしてとりあえず「喜びすぎないこと」と「どっちの親にもまだ言わないこと」それはそれとして「嬉しいね」という気持ちを確認したのだった。なお、この晩はもちろん酒は飲まなかったのだが、勘のいい母は何だか怪しいと思っていたらしい。

週が明けて月曜日の朝にかかりつけのクリニックに行ったが、まだ胎嚢の確認が出来なかった。それどころか、検査試薬でも上手く陽性が出なかった。先生は「自己チェックで出たなら間違いないでしょう」と言ってくれたんだけど、不安になって一気にしょんぼりしてしまった。やはりぬか喜びだったのか……?いやしかしまだ生理は来ていないし……。と、もやもや。計算してもらったところ、その次点で4週3日、予定日は10月14日と言われた。2月の頭に10月はあまりに遠くて現実感が無かった。胎嚢が子宮内に確認できたのはその翌週の月曜日。やっと最初のステージクリアだ!と、安心したのと、どうかそこにしがみついててくれと願うばかりであった。そして今更だが1月末の月曜日の出血は、着床出血だったみたい。2016年2月は、ここ20年くらいで最も時間の進みが遅い日々だった。胎嚢が確認できてから直属の上司には打ち明けた。

体調について。結論から言うと胃腸系にくるつわりは全くなかった。いつくるか、いつくるかと妊娠5週まではひやひやしていたが、6週後半ぐらいから「これはもしかしたらこないのでは……?」と思い始める。突然来た時の為に枕元に洗面器を置いてみたが、埃が溜まって行くだけであった。重いか軽いかは置いておいてつわりは来るものだろうと思っていたので(こない人がいるのは知っていたが、まさか自分がそっち側だとは思ってなかった)妊娠発覚から割と好きなものばかり食べまくってたんだけど(いつ食べられなくなるかわからないと思ったので)、流石に7週に入った次点で止めた。同僚の経験者はつわりが重い人が多かったので後々打ち明けると「そんな人本当にいるんだ!」と驚かれた。私もビックリだよ。つわりがこなかったので2月3月に予定していた遊びは遠征以外は大体行けたし、約束していた文章は全て書くことが出来た。これは運が良かったと思う。

ただつわりがなかったとは言え、妊娠前とは体調は全く違っていた。吐き気はなかったが、怠さと眠気、そして気持ちのアップダウンが本当にすごかった。元々PMSの時は気分の乱高下が激しいタイプなのだけど、それの更に激しい+終わりの見えないバージョン。妊娠は一分後にはどうなっているかわからないし、話を聞いてくれる人は夫しか居ないし、友だちにも言えないし、この先自分がどうなるのかとか、好きなものをどれだけ諦めなきゃいけないのかとか、そのへんの心の整理の付け方だとか、付けたら付けたで妊娠がダメになってしまったらどうしようだとか、もう本当にめちゃくちゃなんだけど、とにかくイライラしていてモヤモヤが続いた。全妊娠期間を通じてもこの頃の精神状態が一番キツかった。Twitterアカウントを消してしまうくらい辛かった。心拍が確認できてから信頼できる同僚(先輩ママ)や、ごく一部の友人に打ち明けてから少し楽になった。

妊娠初期は体温が上がるので常に微熱っぽくて、怠くて、疲れやすかった。妊娠は職場では上司と一部の同僚以外にはまだ言っていなかったけれど、集中力が全く持たなくていつも16時くらいになると頭が働かなくなって何も出来なくなってしまう。仕方がないので引き出し片付けたり、書類断捨離したりと、そういうことをして凌いでいた。

妊娠三ヶ月後半になると、少しずつ妊娠という状態にも慣れてきて、気持ちのアップダウンも落ち着いてきた。12週を過ぎれば流産の確率はガクンと下がる。4月1日がその日だったので、まさに春を待ちわびていた感じだった。

 

桜が咲く頃にやっと気持ちが安定した。

妊婦健診 36w0d

臨月に入った本日の健診。体重が目玉が飛び出るほど増えていた。後期は増えやすいと知っていた筈なのに。夫が出張だったので五日間実家に帰っていたんだけどその間計って居なかったらこんなことに。流石に看護師、医師、保健師全員につっこまれて母子手帳には晴れて(?)「体重注意」のスタンプが。前回頑張ろうとか言っていたくせに、GCTをクリアしたから気が緩んでしまったみたいだ。無念。しかし先輩ママに臨月は呼吸をするだけで体重が増えるよ!って言われていたけど、いきなりその通りになってしまったー!血圧、足の浮腫、尿タンパクと尿糖は全て問題無しだったことがせめてもの救いだが、それでも血圧は普段よりも少し高めの110/78だった。腹囲は99cm、子宮低長32cm。子宮口は1cm開いているとのこと。中の人は無事、2500g超え。予定日までお腹に居た場合、いったいどれだけ大きくなるのだろうか。とにかく胎動が激しくて、めちゃくちゃ元気ではある。強い女になるだろうか。いいね。

今日は始めてのNST(Non-stress-test)実施。これはお腹に心拍モニタを付けて20〜40分くらいお腹の張りと胎児の心拍をモニタリングするもの。胎動があると手元のボタンを押す。ノンストレスってのんびりリラックスして受けるテストかなって思ってたら、ストレスは陣痛のことらしい。陣痛無い状態で中の人の状態をモニタリングするのが目的。最初は私が緊張していたからかあまり動きも無かったんだけど、そのうちいつも通り動き出した。あまり時間をチェックしていなかったけど30分はいたのかな。お腹少し張ってますね、と言われたけどあまり自分ではわからず。他におりものの検査と最後の血液検査。保健師指導で、胸の手入れに付いて。ただしこれは37週に入ったら始めてくださいとのこと。先生にも37週になったらたくさん歩いてね、と言われた。はい。やっとポケGOが出来るぞ。それまでにもう少し東京のお天気が回復するといいんだけど。

妊娠後期に入ってから時折、突然黒いひじきみたいなのがわっと目の前に飛んで消える、みたいなことが数回あって、少し怖かったので先日眼科に行った。飛蚊症かな、と思ったんだけど目に問題はないとのことで、閃輝暗点の軽いやつかもね、と言われていた。確かに軽い頭痛もあるので、そんな感じのことを一応先生に話したところ「念の為、脳神経外科を受診してください」とのこと。えーー!でも調べたら脳出血で妊婦死亡の例が出てきて、更にえーーー!!怖い!というわけで、明日行ってきます。うう。用心しすぎな気もするけど、ギリギリ高齢出産なので……数年前の妊婦が脳出血で救急搬送たらい回しされて亡くなった事件のことも覚えているので。はい。しかし頭痛は雨と肩こりが原因な気がしなくもない。

しかし気付けばもうそろそろ、いつ産まれてもおかしくないのだ。実感があまりないけど焦っちゃう。ninaruにも「妊娠36週を過ぎたら心の準備を」と書いてあってドキドキする。無痛予定だしそんなに出産が怖いって気持ちはない……と思っていたんだけど、無事に産まれてくれるのだろうかとか、破水した時に一緒にへその緒が出ちゃったらどうしようとか、子宮口が開かなかったらどうしようとか、出血止まらなかったらどうしようとか、何かもう心配しても仕方が無いことばっかなのに、不安になっちゃってもう大変。朝起きたら胎動が無かったらどうしようってのもまだ思っちゃう。こんな状態じゃ産まれてからも心配しすぎで気が持たないと思うので、そろそろ腹を括って開き直りたい。

このブログにもまだまだ妊娠中のこと、記録として書いておきたいことがたくさんあるので、更新ペースを今のうちに少しあげたい。

 

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夫がアメリカ出張から帰ってきて「はい、おみやげだよ。ベビー服」って渡してくれたのは犬の服だった。申し訳ないと思いながらもガックリへこんでいる夫の前で大爆笑してしまった。ごめん……笑。

無痛分娩

無痛分娩を予定している。主な理由は、痛いのが嫌だからだ。高齢で体力も無いので、産後の回復が良い方がいいとも思う。それに加えて、無痛は欧米でそこそこ主流なスタイルだけど、むこうのお母さんもみんな普通に子どもに愛情を注いで育児をしているので(仕事でやり取りする海外の担当にワーママが多い)、特に大きな問題はないだろうと考えた。家から近い総合病院でやってるのでそれも後押しした。行きにくく、通いにくい病院しかできないのであれば、さっくり諦めていたと思う。ちなみに無痛分娩に反対する意見の中には「赤ちゃんは産道を通り抜けてくる時にめちゃくちゃ痛い想いをするのに、母親であるお前が楽をするのか」というものもあるようなので、それについても考えてみたが、逆の立場、つまり私が赤子だった場合は「別に母体が楽できるなら楽すればいいじゃん。そしてセーブしたパワーで産後頑張ってくれ」と思うだろうという結論になったので(あと私自身が赤子の時は、覚えちゃいないがその痛い想いをして生まれたわけであって、そういう意味では平等なので)心置きなく現代医療に頼ることにする。ちなみに無痛分娩のリスクとベネフィットおよび当日の流れ、使う麻酔についてと赤子への影響、出産の管理などについては、両親学級でばっちり詰め込まれた。子宮口が5センチ開くまでは麻酔は使われないので、完全に無痛にならないことももちろん知っている。「無痛にするつもり」と言ったら、夫も「いいんじゃない」とあっさりオッケーだった。まあ、緊急帝王切開とかになっちゃったらどのみち関係ないけどね。 

前回の健診で引っかかって行った3回目のGCT(血糖値の検査)は追加検査の電話が来なかったので、問題なかったらしい。とりあえずもう健診の日の朝に菓子パンを食べたりする愚行はしない。中の人はますます元気で、毎日暴れ回ったり、お腹がぶるんぶるん震える勢いで激しくしゃっくりをかましたりしている。そのくせ、胎動カウントしようとするとスン、と静かになるのでムギギ!となったりもする。今も元気に暴れながらしゃっくり中。現在35週。臨月までは、あと一週間弱。とうとう座っている時に、お腹にマグカップが乗るくらいになった。お腹が重くて起き上がるのも一苦労である。入院グッズはまとめたが、産後は実家(車で10分)に帰るので、そろそろその荷物もまとめないといけない。

 

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肌着の水通しなどをした。かわいい。