october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

C100

C100、つまり100回目のコミックマーケットが開催された。前回が最後のサークル参加だったのだけど今回は葵子さんのところに売り子で参加させてもらった。コロナ前まではしっかりとした厚紙に偽装防止のホログラムまで入ってキラキラギラギラしていたチケット…

同志少女よ、敵を撃て/逢坂冬馬

人間ドックに行った。健保の健診センターで検査着に着替えて、番号をふられたファイルを持って、あちらへこちらへと指示されるままに移動する。健診センターのスタッフの皆さんはいつ行っても優しくテキパキとしている。その間を流れる無数の灰色の(検査着…

乳と卵/川上未映子

あっという間に梅雨が終わったと思ったら信じられないほど暑くなり一体なんなの今年はと思っていたらまたあっという間に梅雨のような日々が始まった。なんなの。 突然友を喪した事実とそれによって自分に開いた穴を試行錯誤しながら一部を少しだけ飲み込んで…

光溢れ/Cocco

3月後半〜4月半ばまでは原稿に集中するためにほとんどブログには書いておらず、それからはアウトプットにたどり着かないまま自分の中で反芻ばかりしている日々が続いた。原稿は仕上がらず仕切り直しで(それで誰かに迷惑がかかることはなく)、そんな自分を…

ガーネット

youtu.be ガーネット/Cocco 4月17日の夜、品川駅ecuteで開催していたポップアップでacute accentさんのガーネットの指輪を買った。自問自答は一ミリもせずに、衝動と情動による買い物だったけど、後悔はしていない。普通の顔をして毎日を生きていくために、…

多様性の科学/マシュー・サイド

今、久しぶりに長編小説を書いていて、それはとても楽しいんだけど、長編に取りかかるとほかのことになかなか手が回らず、俳句も作っているし、読んでもいるし、本も読んでいるけど、このブログまでたどり着かない。2年連続で園の保護者会の役員をやることに…

俳句ネプリ よんもじ vol.1

昨夜大きな地震があった。東京は震度4。横揺れで長かった。だんだん揺れが強くなるところだとか、地震自体がおさまってもマンションがずっと揺れているところだとか、2011年の地震を思い出して怖かった。家中のドアを開ける。ついでに寝室を覗くと、夫は起…

炎環 Vol.501(2022年3月号)

これ以上やること増やしてどうするんだ、と自分で思わなくはないのだが、毎月結社誌に投句する時の葉書の手書きが汚いのにほとほと嫌になり、ペン習字の練習帳を買って、少しばかり練習を始めた。量をこなす系のドリルは苦手なので、どちらかというとここを…

フェイクスピア/野田地図

久々に出社した。同僚も出ていて、一緒に昼を食べた。その時は楽しく終わったのだけど、なんか最後割と唐突に話を打ち切られた感だけ残っていて、明け方ふと目を冷めました時に、もしかしたら無神経なことを言ってしまったかもしれない、と思い立ってそのま…

炎環 vol.500(2022年2月号)「炎環500号記念特集 私の好きな私の一句」より

2月って早く終わっちゃってズルいよ、の気持ち。3月に入っていきなり諸々焦り始める。子の歯が半月前からグラグラし始めていたのが、今日とうとうぽろんと抜けた。一歳上の甥っ子はまだ一本も向けていないので、人間の成長の個人差の激しさよ。私の頃は歯を…

目標進捗(2022年2月)

tpb.hatenablog.com 2月は短かった……。あと2日あったらもう少し何とかできたのではないかと往生際が悪い! 大目標3つ ① バラバラの作家・ジャンルで小説を36冊読む 三体/劉慈欣 後宮の検屍女官/小野はるか 女が死ぬ/松田青子 教育/遠野遥 計4冊(累計6…

教育/遠野遥

内側から少しずつめりめりと春がやってくる。 8月に伊豆旅行に行った時にもらった大量の宿泊料還元クーポンの期限が切れてしまう為、再び伊豆旅行に行ってきた。系列ホテルだ。8月はとてもじゃないが旅行に行くなどと言える雰囲気ではなく、黙って行ったのだ…

海獣学者、クジラを解剖する。/田島木綿子

3回目のワクチンを受けた。1、2回目は職域接種・モデルナだったけど、今回は近場でファイザー。サクサク進んであっという間に終わる。2回目の時はけっこう熱が出たので、今回は副反応が出ないといいなぁと思っていたのだけど、やはり翌日は38度を超える熱が…

女が死ぬ/松田青子

あつこお姉さんが卒業するらしい。とっても寂しい。この前、4月から番組編成でおかいつが6時代に移動すると聞いた時、キャスト変更の発表はなかったので内心ほっとしていたのに。だいすけが9年、たくみお姉さんも8年だから、あつこお姉さんももう2年くらいは…

三体/劉慈欣

「いつか土星に行きたいから、ママついて来てくれない?」と、子からお誘いを受ける。こんな素敵なお誘い、一生のうち何回あるだろう。「もちろん行くよ」と答えたけれど、土星に行くには木星を通過しなければならない。私は木星がちょっと怖い(大き過ぎる…

俳句あるふぁ 2021年春号【自選200句で読む柿本多映の俳句世界】

金曜日、朝から雪を求めて近所の公園に行き、溶けてしまう前になんとか雪合戦と雪だるま作りのタスクを果たした。公園には幼子が一人しゃがんで入れるかな?というくらいのちいさなかまくら(土まみれ)もあり、東京の子どもたちの雪遊びの執念を見る。中を…

後宮の検屍女官/小野はるか

雪が降っている。1月の降雪時は東京にいなかったため雪遊びを逃した子が、今度こそは雪だるまを作り雪合戦をしかまくらを作ると息巻いているが、東京なのでそこまではできないと思う。マンション住まいで庭もなく、近所のちょっとしたスペースや広場の雪は、…

本当の自由を手に入れるお金の大学/両@リベ大学長

3回目ワクチンの予約を済ませた。1回目と2回目は職域だったので都心で受けたけど、今回は地元で受けれそうなのでひとまずよかった。交差摂取効果狙いのファイザーなので、副反応が出ないことを祈りたい。前回は選べなかったので夫と同日で打ったけど、今回は…

鹿の王/上橋菜穂子

東京、21,576人だって。そんな日に出社だったわけだが、これからはしばらく引きこもる。夫の誕生日なので、デパ地下の美味しいケーキを買ってきた。 ケーキの黒ミサ 鹿の王文庫全4巻セット(角川文庫) 作者:上橋 菜穂子 KADOKAWA Amazon Audible お正月休みに…

100年俳句計画 2022.01②

1月は怒涛の月だった。日常が安定せず忙しかったし、悲しい知らせも、大変な知らせも、嬉しい知らせもあった。とっても良いことも、あまり良くないこともあった。それでも健康で終われたから良い。コロナ陽性者、1月1日は79人、31日は11751人。早くオミクロ…

目標進捗(2022年1月)

tpb.hatenablog.com 1月の進捗を書きます。 大目標3つ ① バラバラの作家・ジャンルで小説を36冊読む 天龍院亜希子の日記/安壇美緒 鹿の王/上橋菜穂子 合計2冊 鹿の王が文庫4冊分で長かったので、3冊目の三体がまだ序盤だよ〜〜。2月はもう少しペースを上…

100年俳句計画 2022.01①

先週の金曜日、濃厚接触8日目にて娘に39.5の発熱。一瞬ピンチか!?と思ったが、症状から考えて、おそらく約65日ぶりのPFAPA症候群の発熱発作。夕食後にプレドニゾロン服用したところ、1時間ほどでするすると解熱して平熱に。そして土曜日(9日目)、日曜日…

10代から知っておきたいあなたを閉じ込める「ずるい言葉」/森山至貴

今日の東京の新規感染者は12813人。夕方、子が保育園で濃厚接触者になったと連絡が入った。そもそも先週の金曜日に陽性者が出たと連絡があり今週はずっと休んでいたのだけど、別の子(おそらく同じクラス)の陽性が今日発覚して、遡って金曜日に濃厚接触して…

マイフィンランドルーティン/週末北欧部 chika

大寒。毎年、こんな寒かったっけ?ってくらい寒い。客先会議がオンラインにならず、「オミクロンは軽いですから」なんて先方の人も言っていたのに、人数が爆発的に増え始めたらいきなり慌て出す方々に、いや、わかってたじゃん!?って言葉をなんとか飲み込…

はるのもりばん vol.2 テーマ「ホラー」

先日、スーパーで苺を買ったら少し黴ていた。やられていたのは一粒だけだったので、それをぺっと捨ててしまえばよかったのかもしれないが、せっかく綺麗に揃った苺だったし、500円以上したこともあってスーパーに電話をして交換をしてもらった。 別の日、服…

楽園 第1巻第5号/楽園俳句会

コロナ前に使っていた仕事用バッグ(ace.のレディースのリュックにもなるタイプ)があまりに草臥れていたので、去年の断捨離で処分してしまった。フルリモートのワンマイル生活では、通勤バッグもいらないし布のトートや、斜めがけミニバッグで過ごしていた…

今日がもっと楽しくなる行動最適化大全/樺沢紫苑

今年初出社。来週からの連日の客先アポが全部オンラインにならないかと願っていたんだけど、無理そうでしょんぼり。もうオンラインで済むのは全部オンラインにすればいいのに。とんでもないスピードで日々感染者が増えてくんだよーって仕事の打ち合わせの時…

天龍院亜希子の日記/安壇美緒

1月の後半からオーディブルが聞き放題になるらしい。嬉しい!購入も引き続きできるみたいだけど、これはあれか、Kindle Unlimitedみたいな仕組みになるってことかな?図解が多いような本だと「これはオーディブルじゃなくて本で読みたいな」と思うことが多い…

炎環 vol.499(2022年1月号) 「特集 新梨花集作家」より

出発の日、SAから望む朝7時の駿河湾。 一週間の大阪帰省の旅を終え、ようやく東京に帰ってきた。大阪は夫の実家があり、また私の弟家族も住んでいるので、義実家と過ごしたり、弟一家と過ごしたり(主に甥っ子とうちの子を遊ばせたり)となかなかてんやわん…

サーチライト/西川火尖

元旦の朝は私の実家でお雑煮とおせちを食べてから、恒例行事として都内の親戚の家に行った。本来なら集う筈の従妹はコロナの影響で今年も帰国できず、弟は三人目がまだ0歳なので上京を控えたので、三家族の集いに。本当なら近い年の子供が六人いる場に、今年…