october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

ほんのまくらフェア・二冊目

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安東みきえ「頭のうちどころが悪かった熊の話」
 

ほんのまくらとタイトルがほぼそのまんまだったのでちょっと笑ってしまった。
短編の児童向けのお話が7本、ほんのまくらは1話目の表題作から。

どのお話もほのぼのしつつ、シュールで、ひやりともするけれど
やっぱり、可愛い。寓意に富んでいる。蛇の親子の話が、キャーってなった。
緩やかに繋がって、ループする。旅人が良い味を出している。
小泉今日子の解説も好きだった。

 

動物がメインの絵本といえばで「やっぱりおおかみ」と「どうぞのいす」を思い出した。

 

 

今日、恵比寿の有燐堂に行ったので安東みきえのほかの著作を探したが
児童書のコーナーには見当たらなかった。
児童書のコーナーには(ちなみに絵本のコーナーにも)見覚えがある本ばかりが並んでいて
それはそれで懐かしかったのだけど、定番と王道の壁は一般文芸より高いのかもしれないと
そんなことを思った。

 

モモちゃんシリーズも、おちゃめなふたごシリーズも、ご健在。
寮での真夜中のパーティーに感じたときめきは、たまらないものがあったなぁ。