october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

ミスタードーナッツ

最近家ではせっせとダイエットおやつを作ってできるだけカロリー摂取を抑えているが、たまに外に出るとミスドに入ったりする。カフェインなし生活でも書いたけど、ミスドにはノンカフェインの無糖ドリンクがないので、カフェインありの中で一番マシそうなもの、という選択からアイスロイヤルミルクティーを飲んでいる。最近の説だと少しは大丈夫とのことなので、これがたまにのカフェイン摂取である。水も一緒に頼んで、できるだけゆっくり飲む。

コンビニ含めてドーナツの店は増えてきたけど、昔からミスドが一番好きだ。安いし美味しい。食べるドーナツはわりと偏っている。ミスドでは「ポンデリング系」「チョコレート」「新作」のどれかばかりを選んでいる気がする。今日は初めて「フィナンシェドーナツ」を食べてみたのだが、これがシンプルだけどめちゃくちゃ美味しかった。今までスルーしていたのが申し訳ない感じ。あまり宣伝もしていない気がするけど何でかな。ここ数年の間で美味しかったのはやっぱり「クロワッサンドーナツ」。メイプルが大好きだった。今のクロワッサンマフィンは美味しいけど普通かなーという感じなので、できたら普通のクロワッサンドーナツを復活させて欲しい。あとは数年前の夏に大ヒットしていた「カルピスドーナツ」。カルピス風味の爽やかなクリームが懐かしくてきゅっとして、夏休みの味って感じで美味しかった。カルピスの包装紙ぽい水色の水玉のパッケージもかわいかった。もう十年くらい前にあった「とうふドーナツ」のシリーズもわりとよく食べていた。何か「とうふ」が入ってると、罪悪感が消えるのだ。いつの間にか無くなっちゃったな。復活したらまた食べたい。ポンデリング系は全部好きだけどよく食べるのは「ポンデ黒糖」と「ポンデストロベリー」。派生系だと昔マツコがCMしてた「生ポンデリング」と、冬頃に荒川静香がCMしてたもちもちが伸びるやつ(名前忘れた)が好きだった。シュガーグレースがやたらと手にベタベタすることだけが難点だったかな。通常のポンデリングの限定版だと一時期流行った「ポンデ醤油」が焼きだんごみたいで好きだった。甘くないドーナツは貴重なので復活して欲しい。ご飯系のドーナツで思い出したのだが、私が小学生の頃はたしか「ピロシキ」があった気がする。私はミスドピロシキというものを知ったのだ。すごい好きだったのであれも復活してくれないかなぁ。肉まんよりずっと好きだ。今も残る定番の中で一番好きなドーナツを聞かれたら絶対に「チョコレート」をあげる。これは三つ子の魂百まで精神だ。3歳くらいのころ、親が初めてミスタードーナツを買ってきてくれて、一緒に食べた時の記憶がずっと忘れられなくて、何となく選んでしまう。香ばしいカカオの生地の匂い。ほのかなグレースの甘さ。さくさくとしっとりのちょうどいいバランス。シンプルで変わらない味。食べてて一番安心する。一時期近所のミスドではあまり出ていなかったけれど(ゴールデンチョコレートとかダブルチョコレートばかりだった)、最近は普通のチョコレートも必ず店頭にあるので嬉しい。

私は喫茶店やコーヒーショップに長居してずっとパソコンを叩いている迷惑なタイプの客であるが、ミスドは他によく行く店と比べると、客層が違っている。子連れが多いのはもちろんだけど、子どもだけのグループが多い。小学校高学年の女の子たちがプール帰りにグループでやってくるのも、中学生男子のグループが夏休み初日に全ての宿題を終わらせようとして集っているのも、高校生のカップルが間に置いたドーナツには手をつけずに見つめ合っているのも、ドトールやスタバでは見られない光景だ。子どもだけのグループでお決まりなのは、飲み物は必ず水だということだ。ドリンク代があるならもいっこドーナツが食べたい。その気持ちはとてもよくわかる。食べ盛りの小学生高学年くらいの男の子たちがお小遣いで買える中で厳選したドーナツを最後大事そうにちまちま食べているのを見ると、君たちおばちゃんが好きなだけ買ってあげようか?と声をかけたくなる。不審者になるからもちろんしない。男性の一人ドーナツもけっこう見かける。前に見かけた男性は、プレーンのオールドファッション、ポンデリング、シュガーレイズド、フレンチクルーラーを一人でもくもく食べていた。「僕はドーナツに関してはコンサバティブな男なんだ」という村上春樹っぽいモノローグを勝手に思い浮かべた。やらたと可愛らしいドーナツを一人で食べてる男子高校生もいる。ストロベリーフレンチとか、ポンデストロベリーとか、なぜかピンク系が多い。何か知らないけど「恋の季節だな」と思ってしまう。果てしなく余計なお世話である。

そうやって人のことをさりげなく観察してしまうのであるが、私は絶対店員に「あの客、飲み物一杯とドーナツ一個で長時間粘りすぎなんだよ」と思われていることはまず間違いないので、とりあえずもう一個ドーナツを買ってきます。

 

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チョコレート大好き。ずっと定番から消えないで欲しい。