october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

産後八ヶ月半

もはや産後ではない。四月末に仕事復帰してから、でんぐり返しで丘の上から転がり落ちていくように日々が過ぎていく。妊娠初期の時間の流れの遅さから考えると、体感速度四倍くらい。
 
娘は八ヶ月半ともなるとお座りもしっかりし、重い体でもっちりもっちりとずりばいをし、四本生えた歯でおもちゃやフロアマットをかじかじと齧り、あやせばゲラゲラと笑ってくれる。絵本を読むとページをバシバシ叩き、本を齧ろうとする。夜中に突然起きてサイレンのように泣く。ものすごく大きな声だ。朝の目覚めはよくて、こちらの顔を叩いてくる。メガネをかけると奪おうとしてくる。バブバブ言う。イェイェイも言い出した。両手でバンバンテーブルを叩いて、早く早くとするくせに離乳食は食べたり食べなかったり、気まぐれさんである。毎日毎日顔を見ている筈なのに、三ヶ月前の写真を見るともはや違う顔をしている。赤ちゃんは不思議だ。そして赤ちゃんでいてくれる時期は本当にあっという間なのだと痛感する。
 
仕事には何とか慣れてきた。在宅勤務も混ぜつつ、自分のペースでやらせてもらっている。ワーママが多い会社なのでやりやすい。育休はフルで取りたかったけれど、仕事の勘を戻すという意味ではちょうどよかったのかもしれない。体力が落ちていたので通勤に耐えられるか不安だったのだが、これは少しずつ戻っている気がする。私は自律神経が弱いので、日々にリズムがあるほうが体調が良い。というのを、学生から社会人になった時に痛感したのだが、今回も同じことを感じている。ただ夜勤が増えるといきなりきつくなる。だいたい一晩一回起きるくらいなんだけど、毎晩三回起きるのが続いた時期があって、その時は死ぬかと思った。(ちなみにこれは子によるから、あまり寝ない子のお母さんお父さんは本当にお疲れさまである……)
 
娘は保育園の洗礼をほどほどに受けつつ、大きく体調を崩すことなく通っている。熱は一回週末に出したのみで、4月のならし保育から今まで一度も呼び出されたことがない。鼻風邪はちょいちょい貰ってくるんだけど、メルシーポット(電動鼻水吸引機)でずごごごーと朝夜に吸うと、結構早く治ってしまう。ただこの風邪、親が貰うと激しくて、慣らし保育中に二回、復帰後に一回、私が高熱を出して倒れた。小児科の先生には「今後しばらくはお母さんが月一で倒れるかもしれませんね」という強烈な宣告を受けた。やめて。まだ授乳しているので、咳止めなどの強い薬が飲めないのも辛い。(大丈夫という話もあるのだが、添付文書に思いっきりダメって書いてあるのを飲む勇気は無い)
 
仕事復帰したら通勤で痩せるかなぁと思ったが、ほぼ一日中座っているので太った。エルゴに入れてえっちらおっちらお散歩しまくってた育休時代のほうが運動していたんだな。とっても健康的なBMIで生きている。長生きしたい。

 

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離乳食は今モグモグ期

 

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ずりばいマンは玄関まで辿り着いてしまった。