october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

産後11ヶ月と3週間

娘はあと1週間ちょっとで1歳になる。これをあと20回繰り返したらハタチか……と思うとけっこう先に思えるけど5年はあっという間だし、その5年を4回で20年だ。その頃まで元気でいられるといいんだけど、と最近弱気な気持ちになるのは体調が万全でないからもそうだけど、何だか空の上がきな臭いこともあると思う。人は大きな流れの前では本当に何もできないなぁ、無力だなぁ、と自分のちっぽけさを改めて実感する。まあ、それはそれとして。

娘はドヤ顔で一人立ちができるようになった。立ち上がり、自分でぱちぱちと拍手をするその姿は、我々に拍手を促しているようでもある。そしてそんな姿はとてもかわいいので、もちろんみんな(両親・祖父母・保育園の先生たちなど)ですごいすごいと拍手でもてはやし、娘のドヤ顔は最絶頂を迎える。あたしが主役よ、とでも言いたげだ。でもあんな小さくてほやほやでふにゃふにゃだった赤子が一年くらいで自立するんだから、生命とはすごいものだ。もちろん生まれた瞬間から一人立ちする動物も多くいるけど、アフリカ象は2年妊娠してるらしいので、それはもうなんというか、お母さんすごすぎるというか、私には無理だ。

おしゃべりが増えてきた。なんか、一生懸命喋ってる。今のところ意味があるようには感じないけど、絵本で車のページを開くと「ぶーっ!ぶーっ!」と言うので(他のページだと言わない)これはもしや……?という気持ち。それ以外だと、バイバイの時に「タイタイタイ!」と言って叫んで手をぶんぶん振る。でもこの「タイタイタイ!」は他でも出てる気もする。「オイオイオイ!」とあおってくるヤンキーのようだと思っているけど、身近にヤンキーがいないので実際にそのようにあおってくるのかどうかは知らない(つまり創作物で学んだ上で自分で想像しているエアヤンキー)。「いただきます」「ごちそうさま」の時は自分でぱちんと両手を合わせる。「○○○ちゃーん!」とフルネームで呼ぶとニコニコしながらはーいと手を上げる。それなりに色々とわかり始めているのかな。

離乳食をよく食べる。最近はしらすやベビーふりかけのごはんや、おにぎり、薄めた取り分け味噌汁がお気に入り。小さいコロコロおにぎりを手で掴んで美味しそうに食べているのを見ると、こうしておにぎりは私たちのソウルフードになっていくんだなぁとしみじみする。あとは野菜やツナやチーズが入ったパンケーキや、豆腐のおやき、つくね、デザートには果物や、ベビーダノンなど。ベビーフードもちょいちょい使う。今のところ好き嫌いはない。パルシステムの子ども用カタログにある冷凍野菜ペースト系をたくさん買っていて、適当にツナや豆腐などと混ぜてチンして簡単なおかずを作っている。ベビーフードはなんとなく具が足りないなって感じることが多いので(溶けちゃってるのかな?)冷凍している刻み野菜とかそのへんを適当に混ぜて豪華版にしている。5~6ヶ月頃はキューピーの小瓶を愛用していたけど、今はほとんど和光堂さまさま。離乳食を食べている最中にごはんで汚れた手で顔中を擦りまくるので、肌があれがちなことがちょっと心配かな。飲み物はずっと麦茶。こだわりないマンなので伊藤園ミネラル麦茶をアマゾンで箱買いしている。同僚の先輩ママに「すぐに飲めるようになるからスパウトはすっとばしていいよ」と言われていたので、最初からリッチェルの「いきなりストロー」で飲ませていたら、確かにすぐ自分で吸えるようになった。両手におにぎりを掴んで食べた後に、麦茶をおいしそうにゴクゴク飲んで「ぷはぁー」と言ってて、これまためっちゃ日本人って感じ。イタリアの離乳食は小麦を水で溶かしたのを哺乳瓶で飲むところから始まるというし、フランスでは米のアレルギーがでやすいからあまり食べさせないというのも読んだし、ドイツは1歳まで食塩がNGだから子どもの安全のためにベビーフードが推奨されている、みたいな話もあったな。人も文化も食べ物で作られて行くんだね。

先週、少し遅い夏休みを取り夫の実家である大阪に帰省した。久しぶりに会う義両親にも人見知りせず、今まで娘に興味があるのかな?どうかな?という感じだった義父にもとてもよく懐いて、いっぱい抱っこしてもらっていて、おじいちゃんはメロメロになっていた。海遊館万博公園、エキスポシティなど色々遊びにも連れてって貰った。娘は楽しそうだったし、義両親もとても喜んでくれていたようなので、とても良い休暇だったと思う。私は森見登美彦のデビュー作を読んでからずっと太陽の塔を見てみたかったので、念願叶ってよかった。うちの義実家は住宅事情的に我々が泊まるのは厳しいので帰省してもホテル泊になる。お金は掛かるが気を使わなくていいので(おそらく互いに)楽である。以下つらつらと旅行の覚書というかメモ。

・オムツ、離乳食、ミルクは2日分くらいを手持ち、残りは現地で購入。
・バナナ、ハイハインも現地調達
・哺乳瓶は1本だったけど2本あったほうが良かった。(ミルク1日4回)
・絵本は4冊、おもちゃは5種類くらい持っていった。足りた。
・次回は子ども服用ハンガーを持っていく。(洗濯干し用・今回は買った)
・ホテルはリーガロイヤル。ベビーベッド貸し出しサービスが良かった。
・朝ごはんはおかゆ、うどん、味噌汁、コーンスープ、メロンなどを食べさせた。(塩分はお湯で薄める)
・パンはだいたい卵が入っていたので(娘には)NGだった。親には美味しかった。
・どこに行くのもチェアベルトが便利だった。
・ベビーシート付レンタカーとても良かった。
長堀鶴見緑地線の乗降口のバリアフリーすばらしい。
・行きの新幹線は12時10分頃発。離乳食と両親の食事を新幹線でやるのは厳しい。
・帰りの新幹線は13時半頃発。エルゴで早々に寝てくれてよかった。
・座席は行き12号車最前ED、帰りは11号車最前ED。どちらも多目的室に近くて便利。
海遊館はエルゴの前向き抱っこがとても良かった。
・平日でも混んでいたのでベビーカーは無い方がよかった。通路が狭く邪魔だった。
・夫のかばんが小さな手提げで不便だった。両親どっちもリュックがいい。
・帰りの荷物はホテルから送る。(ゆうぱっくサイズ140、1600円なり)

ホテルは夫が取ってくれたんだけど「リーガロイヤルにしたよ。泊まったことある?」って聞かれて「うん、前一回オタクイベントで遠征した時に泊まったよ。普通のビジネスホテルだよね」「そうなの?でも天皇泊まったことあるって書いてあるよ」「は?天皇?あそこに?へぇーー??」って会話をしたんだけど、私が泊まったことあるのはリーガロイヤルじゃなくてリーガ中之島インという系列のビジネスホテルだった。話が噛み合わない筈である。エントランスで「あれ?ここどこ?」となって気づいた。いつももっと安いホテルに泊まってたんだけど、ベビーベッド貸し出しサービスありで調べたらここになったらしい。良いホテルだけあって快適だった。ポイントとフェアのおかげでけっこう割安に泊まれたので良かった。近所に安価な飲食店が無かったのが唯一マイナスといえばマイナス。予算が許せばまた泊まりたい。しかし何歳ぐらいになったらベッドから落下しなくなるんだろ……。

 

 

f:id:tpb_kotori:20170929165308j:plain

初めての観覧車。最初は怪訝な顔をしていたけど興味津々。
なお、でかすぎて私は少し怖かった。 

 

f:id:tpb_kotori:20170926113425j:plain

f:id:tpb_kotori:20170926151902j:plain

太陽の塔は想像の五倍くらい大きかった。宇宙遺産。