october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

最後は臼が笑う

今日は朝から寒くてびっくりする。夜中に雨量30mm/hの時間があったらしい。雷も轟いている。もうベランダプールの季節は終わってしまったんだろうか。それはそれでなんだか寂しい気持ち。

 

大学時代の生活や人間関係のほとんどを占めていたのはサークルだったが、もはや同期以外との繋がりはほとんどなくなってしまい、その同期すら最近連絡を取っているのはTwitter で繋がっている一人だけ、という状態なのだけど、そのサークルOBOGメールに、現役生から「今年度の幹部が決まりました」という連絡が届く。もちろん誰一人知らないのだが、それ以上に、彼彼女らの入学年度からすると、私が学部生だった2000年代初頭には、まだ生まれてもいなかったんだなぁという事実になかなかの衝撃を受ける。2000年は流石に少し遠いが、2010年は昨日みたいな感覚でいる四十路なので、ジェネレーションがギャップするのも仕方がないなぁと思ったり、思わなかったり。

 

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写真フォルダに残ってた、2001年の雑貨屋さん。

 

オーディブル

短編文学チャンネル(Podcast)より。

ヒロインは公務員の桜子、39歳。人生このかた、ろくでなしの悪い男にひっかかり続けてきた関西人。妻子持ちに騙され、借金持ちには貢がされ、アブノーマルな性癖持ちにいたぶられる。ところが、桜子は「ろくでなしや、あかん奴や言われとる男に限ってな、どっかしら可愛いとこを持っとるもんなんや」と公言し、好んで吸い寄せられていく。高校時代からの友人の「私」は、悪弊の連鎖を断つべく有志を募り、「桜子の男運を変える会」まで結成したが、当人は我関せずだから、どうしようもない。

ところがある日、解散して早十年を数える会に、桜子から緊急招集がかかる。「一分の隙もない完全な悪」にとうとう出会ってしまったのだという。〝完全な悪〟とはいったい何者か?

短編文学チャンネルには、お試しで聞ける豪華なメンバーの短編が揃っている。その中から森絵都さんのこちらを聞いて、オーディブルにはまったと言っても過言ではない。松永玲子さんによる関西弁の朗読がとにかく最高。人ってわりと本気でしょうもないけど、だからこそ愛しい部分もある。のかもしれない。しすたーふっど(大阪弁のイントネーション)って感じ!