october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

ごちそうさまが、ききたくて。/栗原はるみ

こんなシャッターが下りるみたいに、突然秋にならなくてもいいのに。そう言えば、真夏と真冬はあるのに、真秋と真春はない。雨の音が止んだと思ったら鈴虫が鳴き始めることに、今更ながらなるほど、と思った。近所のコンビニが改装工事をしていて、少しだけ夜が深くなった。

 

キャベツの味噌汁を作ったのだけど鰹節を切らしていて痛恨。キャベツの味噌汁には、絶対に鰹節が必要だ。 

haru_miが終わってしまうことに結構ショックを受けている。友さんのインタビューだとか、Instagramの様子とかで少し心配に感じてしまってるからかも。

 

母が栗原はるみのレシピ本を愛用していたこともあって、はるみさんの味が母の味だというほどに馴染みが深い。油淋鶏や香草と蛸のサラダや五目豆や鯖そぼろや蓮根と豚肉の炒めたのとかポテトグラタンとか片焼きそばとかドーナッツとか。もう何度食べただろう。そして何度作ったかな。

 

好きな料理家さんはいっぱいいて、本当にみんなそれぞれ大好きなんだけど、栗原はるみさんは私の中で迷ったら立ち戻る場所になっている。絶対間違いなく美味しい筈だ、みたいな、強い心の拠り所だ。