october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

宝島/真藤順丈

涼しいけどまだ少し蒸し暑い。クーラーつけないで眠れる夜はとても助かるけど、たまに付けてしまう。今週の登園はとても楽しんでいたようで、PFAPAの発熱もまだなく一安心。3連休中にくるかなぁとは思うけどね。

 

姪っ子が離乳食を始めたので、もうすぐ5歳の娘と赤ちゃんが初めて食べるごはんの話をする。もちろん本人が覚えている筈もなく「赤ちゃんって最初に何食べるの?」と聞くので「お米を潰したおかゆだよ」と、当時の写真を見せたら、あまり美味しそうに見えなかったらしく「うええええ」って顔をして「娘ちゃん、今はおかゆ食べたくない、まずそう」と言われてしまった。

離乳食を始める時に、米から炊く派と、おかゆになるレトルト米パウダーを使う派がいて、私はなんとなく米パウダーは糊みたいでおいしくなさそうだなと思い、米から炊いて作っていたのだけど、こんな、たかだか4年半ですっかり忘れられた上に「まずそう」「食べたくない」などと言われるなら、ほんと米パウダーでよかったな、としみじみ思った。最近の米パウダーは美味しいかもしれないし。

まあ、離乳食は大人や子供が食べても美味しくないけど、おかゆを「???」という顔ではむはむべろべろ食べているあかちゃんは愛しい以外の何者でもないのであった。あ〜かわいい。

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スマホの物理ブロック作戦はなかなかうまく行っていて、夜もスマホをいじらずに寝ているので寝付きも良くて朝活もできている。このまま続けて、脱スマホしたい。気分を上げるために、今はDigital Minimalismを聞いている。

本は和訳出てるけど、オーディブルは英語しか無いので英語版。

 

やらなきゃいけないことも、やりたいこともたくさんあるのに、SNSがとまらない……。AppleTwitterが巧妙に仕掛ける依存の仕組みに抗うには、もはや一時的なデジタル・デトックスじゃ足りない。これは生き方の問題で、僕らには新しい「哲学」が必要だ。すなわち、デジタル・ミニマリズムスマートフォンSNSから可処分時間/可処分精神を守り、情報の見逃しを怖れず、大切なことを大切にできる思考法=実践法。1600人超を対象に行なった集団実験から導き出されたメソッド――30日間の「デジタル片づけ」を実行し、あなたもデジタル・ミニマリストになろう。テック界の「こんまり」として話題のコンピューター科学者による、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー & Amazonベストブック。

 

説明は翻訳版から。

洋書読むのはけっこうダルくてなかなか進まない程度の英語力だけど、耳から入る分はかなりいけると最近気づいた。ずっとTEDのpodcast聞いてるからってのもあるな。

 

 

宝島

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こちらもオーディブル

 

しのびこんだ米軍基地で突然の銃撃。混乱の中、故郷(シマ)いちばんの英雄が消えた。英雄の帰還を待ち望みながら沖縄(ふるさと)を取り戻すため立ち上がる、グスク、ヤマコ、レイ。長じて警官となり、教師となり、テロリストとなった幼馴染たちは、米軍統治下の時代のうねりに抗い、したたかに生き抜こうとする。第160回直木賞、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞、三冠達成の傑作!

 

朗読、とっても良かった。戦後から返還までの沖縄の物語は、今と地続きの影がそこここに描かれているけれど、それでもきらめくような青春の物語としてもぐっと来た。宮森小学校の米軍機墜落事故のエピソード、あとはグスクとガマのトラウマの場面も、大変に辛かった。著者はてっきり沖縄の人だと思ったら、東京の人で、もちろん、それだからダメだというつもりは全然無いのだけど、ただ沖縄の人はどう思うんだろうということは気になった。