october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

海獣学者、クジラを解剖する。/田島木綿子

3回目のワクチンを受けた。1、2回目は職域接種・モデルナだったけど、今回は近場でファイザー。サクサク進んであっという間に終わる。2回目の時はけっこう熱が出たので、今回は副反応が出ないといいなぁと思っていたのだけど、やはり翌日は38度を超える熱が出て、2回目ほどではなかったが、倦怠感や頭痛はありなかなか辛かった。コロナに罹るよりはずっといいけど、でも今後これを半年ごとに繰り返すのは嫌だなぁ。今日はやっとちょっと回復。そろそろほんとジムに行きたい。来週後半かな。

 

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クジラを含む海洋生物のストランディングは、海岸線のあるところならどこででも起こる。日本は四方を海に囲まれており、世界のクジラの約半数が近海に棲息または回遊していることもあって、年間300件近くのストランディングが報告されている。あくまで報告件数なので、人知れず流れ着いて海の藻屑となっているケースを含めると、もっと多いだろう。

ストランディングという現象は知っていたけれど、言葉は初めて知った。そしてこんな日常的(ほぼ毎日)に起こっていることだというのも。なんとなくクジラは遠い国にいるもののようなイメージがあったけど、そんなこともなかったらしい。シロナガスクジラだって、近くにいるらしい。

海の哺乳類に対する著者の情熱と愛情が半端なく、でもとても読みやすい文章で、色んな海の哺乳類の話から、具体的な解剖の話やコツまで、とにかく読み応えのある本だった。