october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

華氏451度/ブラッドベリ

名古屋でCoccoライブがあった。まだツアーの途中なので詳細は書かない。今回は本当にチケットが取れなくって関東は全滅だったが、これは(少なくともプロムツアーと比べると)指定席の割合が少なかったからなのもあるのかな、と思った。プロムの時はZeppでも一階は全部椅子ありの指定席で、二階の固定座席の指定席の後ろに少しスタンディングを入れてるだけだったけど、今回は一階の後ろ半分がスタンディングだった。スタンディングは辛いのでできるだけ指定を増やして欲しいけど採算的にはそうも行かないところはあるのだろう。筋トレして体力をつけようと思った。ライブはファイナルの札幌に行く予定なのでその後にレポを書こうかな。ライブ後にはアネさんとユティちゃんと蟹を食べるのだ。たのしみ。なんでいないのだ。会いたいな。

 

華氏451度―この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士のひとりだった。だがある晩、風変わりな少女とであってから、彼の人生は劇的に変わってゆく…。本が忌むべき禁制品となった未来を舞台に、SF界きっての抒情詩人が現代文明を鋭く風刺した不朽の名作、新訳で登場! 

「あれこれって今の話かな?」と「ああ、とはいえ昔に書かれた話だわ」というのを何度か行ったり来たりした。ツルッと手が滑ったらすぐ目の前に現れそうな世界ではある。いやもしかしたらすでにこういう場所はこの星のどこかにあるのかも。ディストピアのディテールのリアリティが、いちいちとても気持ち悪くて良い。例えばテレビの司会者に名前を呼ばれるところだとか。それよりなにより思考する人間が、割と序盤で死んでしまう『少女クラリス』以外、男ばかりなのも気持ちが悪いが。まあ、それはそれ。