october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

焦げたトースト

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フォルダの中で見つけた。
何故私は焦げたトーストの写真など撮ったのか。

 

幼い頃、あれは弟が生まれる前だったから2歳か、3歳の頃。
始めて一人で祖父母の家に泊まりに行った。
夜中に目が覚めた私が母を恋しがりめそめそ泣くと
初孫にめっぽう甘かった祖父は、真夜中にトーストを焼いてくれた。

 

祖父母の家のパンはうちの8枚切りとは違い4枚切りで
しかもパンを焼いてからではなく、焼く前にバターを塗るので
丁度よくバターが焦げる匂いがして、とても美味しかった。

 

四枚切りの分厚いトーストを深夜に平らげた私は
そのままご機嫌に眠くなり、祖父母の間で寝た。

 

もう二人とも居ない。
焦げたトーストの写真を見て、そのことを思い出して
つらつらと綴ってみた次第。

 

そして当時の母より私のほうがけっこう年上のことを思い出し
うっ……となるなど。

明日もお仕事なので、寝ましょうね。
深夜に目覚めることは、最近は殆ど無い。