october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

2024-01-01から1年間の記事一覧

ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」の作り方/マイク・ヴァイキング

ギリギリでバスに乗り遅れて少し残念な気持ちでバス停に立っていた所、救急車のサイレンが聞こえてきた。大通り沿いの旧大通りで、車通りの大変多い片道一車線。しかもかなり詰まっているので大丈夫かなと思ったら、救急車がぎゃっと反対車線に入って猛スピ…

なぜか突然、中学受験。/細川貂々

二月の勝者における島津父みたいな、中受で子供を支配するように扱うお父さんのことを父能研(大手塾の日能研にかけて)と言うらしい、と知って笑っていたのだが、身近に居ると知って、ひょえっとなるなどした。 さいきん雨の日が本当に苦手で(ほぼ家にいる…

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった/岸田奈美

子が、複数の男子に「女なのに自分のことを僕と呼ぶのはおかしい」と言われたと言って怒っていた。「そんなこと言う奴にはうるせー!と言ってやりな」「頭が古いんだなって思えばいいよ」と伝えたら、ゲラゲラ笑っていた。でも、実際「うるせー!」と言うと…

映画の生まれる場所で/是枝裕和

祖母のお墓参りに行ってきた。けっこう久しぶりだったな。前に行った時は3歳だった子が、今回は7歳。せっせと草取りや、墓石を磨くのを手伝い、お線香を備えて、会ったことがないひいおばあちゃん、ひいおじいちゃんに手を合わせて何やらむにゃむにゃ言って…

中学受験の失敗学/瀬川松子

風が強すぎて自転車で走ってても倒れそうになるし、ペットボトルは大量に転がってくるし、おばあちゃんはよろめいてるしでなかなか大変な町中。この前勇気を持って飛び込んだらとっても美味しかった、ローカルな感じのする台湾料理の店に12時ぴったりに入っ…

放課後の音符(キーノート)/山田詠美

TED Talkで聞いたLaurie Santosのお話がとてもよかったので、彼女のポッドキャストをフォローしてみた。The Happiness Labは、科学的な見地から、幸福感をテーマにしたポッドキャスト。めちゃめちゃ面白い。日本語コンテンツでこういうポッドキャストも増え…

思い出トランプ/向田邦子

気候のせいなのかコーヒーの飲み過ぎなのか、自律神経が狂って動悸がするようになってしまった。ここ二日ほどはコーヒーを絶っていて、それが功を奏しているのか動悸は消えたけど、絶好調というわけでもなく、雨のせいで若干気だるいし眠い。いや、眠いのは…

検証ナチスは「良いこと」もしたのか?/小野寺拓也・田野大輔

一気に春っぽくなってきて、もう桜が咲いたらどうしようと思い駅前の桜を観察してきた。まだ芽はあまり膨らんでないように見えてちょっとホッとした。立秋になっても全然秋らしさは押し寄せないのに、立春を過ぎたら怒涛のように春が厚を増してくる。まあ、…

春のこわいもの/川上未映子

夫の誕生日だったのでケーキを食べた。ホールケーキではなくて、個別のケーキ。私の父が買ってきてくれて、私の両親とみんなで食べた。 私は物心ついた時からいちごのショートケーキが大好きだった。でも、子はケーキを全然食べない。少し前まではチョコケー…

生きるとか死ぬとか父親とか/ジェーン・スー

今年に入ってからほぼ毎日俳句を作っていて、それももう特に何も気負うことなく、気合い入れることもなく、さらっとメモ帳開いてとりあえずぽちぽちするだけという軽いものなのだけど、暇な時間に推敲を重ねているとけっこう楽しくなってきてしまって、けっ…