october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

春のこわいもの/川上未映子

夫の誕生日だったのでケーキを食べた。ホールケーキではなくて、個別のケーキ。私の父が買ってきてくれて、私の両親とみんなで食べた。

 

私は物心ついた時からいちごのショートケーキが大好きだった。でも、子はケーキを全然食べない。少し前まではチョコケーキなら食べたけど、最近はそれもあまり食べない。こういう時は大体ドーナツを食べている。生まれながらにケーキもプリンもシュークリームもパフェもあまり好きじゃないなんて、そんなの、そんなの、ちょっとズルい〜〜と思っていることは秘密だ。とほほ。(今日はこのケーキを食べるために朝はプロテインだけで、昼は蒸し野菜とサラダチキンで過ごした)

 

コロナはドラマにならない。でも全ての現場を覆っていたんだなと思う。川上未映子の小説に出てくる人たちは、みなどこか完成されていないというか、揺れているというか、キャラクター然としていないところがとっても良いと思う。読んでいて、たまに辛くなるけど、すぐ持ち直す。全部好きだったけど「花瓶」が特に好きだった。一番怖いのは「淋しくなったら電話をかけて」で、なんか、自分は絶対にそちらには行かないと思っているけど行ってしまったらどうしようと感じる嫌なリアリティがあった。