october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

ついでにジェントルメン/柚木麻子

子がインフル&コロナに罹ったり、それがうつって寝込んだり、気持ちが沈んだり、浮いたり、ぼんやりしたりしていたら、秋がどんどん深まっている。誰か友達に会って色々と話したい気持ちと、むしろ誰にも会いたくない予定なんか入れたくない一人の時間が欲しい気持ちとで揺れ動きながら、結局どちらも予定を入れる余裕もなく、あーもう身動きが取れないって駄々こねながら怒涛の日常に流されていくようなエブリデイ。ビールが飲みたい。桃色象のビールがあるのだ。

 

オーディブル

ウォーキングしながら聞いていた。最終的に「愛おしい」という気持ちしか湧いてこない短編ばかり。全部好きだけど「エルゴと不倫寿司」が最高。不平等、格差、空回りする勇気、自己嫌悪、ヒリヒリするような場面が描かれているにも関わらず、誰も深く傷つけられることもなければ、恥をかくこともなく、ユーモアたっぷりで優しい視線に包まれたお話たち。いいね。