october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

らんたん/柚木麻子

最近、薄ぼんやりと新しい夢ができて、そのことを考えていると楽しくて仕方がなくなってしまう。まだ誰にも話してなくて、誰かに話したいけれど恥ずかしい気もしていて、でも何か少しでも動き出して、そこまで行けたらいいなぁということを考えている。一歩一歩。まずは、手紙を書くところから始めなければいけないな。

 

Audible.

恵泉女学園創始者、河井道さんと彼女を支えた渡辺ゆりさんの、明るさとお気楽さと楽しさと優しさと愛に満ちた長編大河小説。歴史上名前を聞いたことがある人たちがこれでもかと登場して、明治〜昭和まで豊かな色彩で描かれていて本当に楽しい読書体験だった。もちろん、楽しいばかりだけのところではないけれど、戦中の葛藤や苦しみや信念や妥協や、そうしたことまで具に描かれているのがとても良かった。娘が恵泉に入ってくれたら素敵だなぁ、なんて、思ってしまった親心である。