october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

運動の神話/ダニエル・E・リーバーマン

HIITはとりあえず三日続いたので、明日も出来たら三日坊主にはならない。背筋を使う運動がとにかくしんどい。

ウォーキングはあっという間に半袖・水必須・虫注意の季節に入ってしまい、とくにスズメバチへの警戒心を高めている。よく行く公園には二箇所ほど「スズメバチ注意」の看板があり、前にそのうち一箇所にスズメバチを認めて怯えたのだが(その後いなくなったので駆除されたのかも)、今日は別の方の近くの木の幹の周りを大きい蜂がぶんぶん飛んでいるのを見かけて震えた。かなり距離をとっていたのに、くっきりと濃黄と黒の縞々が見えて、スズメバチスズメバチと呼ばれる所以を理解する。同時に、スズメバチだのハチドリだの、他の生物を前に冠さなくてもよくない?と思ったりもする。あの木にはしばらく近づきたくないので、公園を大きく一周していたところを、途中で折り返して半周にするしかないと思っているところ。でも子供たちがよく遊ぶ場所だし、大人がピクニックという酒盛りをしているのをよく見かける場所の近くでもあるので、早いところどうにかして欲しいと願ってしまうが、そんな自分に無力さと身勝手さをも感じる。でもスズメバチは怖い!!

 

 

「健康のために運動する」これは現代社会がもたらした考え方であり、人類は運動するために進化してきたわけではない。それにもかかわらず現代人にとって運動が健康に役立つのはなぜか。進化生物学者が、近代人が作り上げてきた運動にまつわる神話を再検証する。

 

内容はかなり分厚いんだけど、語り口が軽快でよかった。コーヒーインストラクター検定の講習でフードファディズムについて学んだが、同じように、運動に関してもこの手のファディズムが忍び込みやすいのだな、とも。とにかくありとあらゆる角度から、運動の効果について進化の観点から書かれていて、面白く楽しい読書だった。ウォーキングと筋トレとときどきHIITでやっていこうと思う。