october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

三体Ⅲ 死神永生/劉慈欣

やっとジムを再開した。とはいえ、今月でもう退会する(別のジムに乗り換える)ので最後の日だった。そういう時に限っていつもは割とスルーな感じのスタッフさんが、そろそろトレーニングメニュー組み直しますか?と言ってきて「あ、今日が最後なので今までの記録全部ください」と言ったら若干気まづい雰囲気になってしまった。(焦り具合から見て多分知らずに言ってきたっぽかった)

走りながら進撃の巨人を頭から見直していてやっと7話だけど、ジャンが出てくるたびに何だか知らないが泣きそうになってしまう。

 

オーディブル

正直、三体Ⅱが終わったところで「どうしてこのハッピーエンドで終わったのに三体Ⅲがあるの?」と感じていたんだけど、本紹介を読んだ時点でなるほど……となった。

Ⅲの主人公のチェンシンに対しては、降りかかる運命があまりにも気の毒すぎて、むごすぎて、途中からぐうの音もでなかった。こ、ここまで背負わせる?ずーっと隣にいてくれたのがアイエイエイみたいな女の子でよかったよ。進撃で例えるならヒストリアの隣にずっとサシャがいてくれた感じ?

智子のキャラデザというか設定については若干(男性的な)ファンタジーにも程がありちょっとどうなんって引いたし、劉慈欣の描く女性像は(いや男性像も)、未来世界を描いている割には古典的ですなぁと思うところはあるんだけど、ストーリーと世界観のスケールはとても大きくて、面白い読書体験だった。あまりにも途方もない。細部の描写の文章がとても丁寧なので、冬眠から覚めた先の未来の描写がいつもワクワクして楽しかった。

ルオジーには報われて欲しかったけど、良い終わりだったなと思う。でも、それ言ってやんなよ今更、とは思った。

ユンティエンミンに対しては私の妄想と萌えとエモがクソデカすぎて色々と苦しくなっているんだが、三体Ⅲの終わり方はあれでよかったと思う。でもユンティエンミン側の物語も読みたかったなーと思っていたら、公式スピンオフの三体X(別著者)でそれを描いていると知り飛びついたんだけど、最初の1分くらいでキャラ解釈が地雷すぎて挫折した。その後色々なレビューを横目で見た結果、読まないことに決めたのだった。

劉慈欣が書いたのが読みたかった……。