今日から仕事に復帰した。コロナの症状の経過については、隔離終了までは一つ前の記事にどんどん追記していく予定。
以下、少しアレな虫の話なので苦手な人はスキップしてください。
今年はハダニの対策をしてこまめに葉水をやっていたからか、レモンの木が青々とした葉っぱをたくさん付けていて、その結果、たくさんの揚羽蝶の子どもたちを養うことになった。どこからかやってきた大きな蝶が、どんどん卵を産んでいくのである。
アゲハの子は最初は黒と白のまだら模様で(鳥のフンの擬態)、ある程度成長すると緑になる。最初はうげげと思っていたが、なんとなく毎日眺めていたら愛着が湧いてしまい、子と一緒にしげしげ眺めたり、iPadでタイムラプス動画を取ったりとしていた。
あおむしは毎日葉っぱを食べては休み、葉っぱを食べてはフンをし、そしてまは葉っぱを食べる……ということを繰り返している。理想の生活だなと思っていたのだが、このあおむし、ある一定の大きさになると、ある日突然消えてしまうのである。最初は謎で仕方がなかったのだが、どうやら何かに食べられてしまうらしい。その決定的瞬間を見たくてタイムラプスを仕掛けるも、そういう時には何も映ってなかったりして。多分、この夏だけでも十匹は消えていると思う。うちのベランダなんて超マイナーな穴場スポットだと思うのだが、鳥なのか蜂なのかは知らないけれど、多分ここにくれば居ると分かっている個体がいるのかもしれない。
ところが、先日一匹だけサナギになっているのを見つけた。まだそんなに大きくなかったのに、危険を見越したのか、それともせっかちな個体だったのかは知らないが、さっさとサナギになることを選択したらしい。サナギ、けっこうキモくて最初見たときはぎゃあっと叫んでしまったが、せっかくここまで来たのならどうか蝶々になってくれ〜と思って、毎日子と見守っていた。
が。このサナギが全然孵らない。孵るそぶりも見せない。もうそろそろ十日だなぁと思っていたところでコロナに罹った。そして回復した今日そのサナギを見てみた。
そしたら。
どこからきたのか蟻が数匹集っていた。
そしてサナギには……蟻が通れるくらいの穴が一つ空いていた。
叫ばなかったけど心の中で悲鳴をあげました。合掌。
伏せっている間にずっと聞いていた。
世界観の綻びがなく、物語の緩急が良い意味でわかりやすく、特に下巻は安全だが面白いと約束をされているジェットコースターに乗車しているような満足感のある読書。体はしんどいが頭は退屈している病気中にゆっくり聞くのにちょうどいい感じ。とにかくフリが丁寧で上手くて"しずく"のシーンとか、あーもはや、ダチョウ倶楽部の熱湯風呂みたいって思った(褒めてます)。人類のダメなところが、人類あるあるって感じでたくさん出てくるけれど、そこまでエグくもグロくもないのがいい。
黒暗森林。命に満ちているからこそ宇宙はとっても暗くて寂しいところ。恐ろしいところ。