october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

つめたいよるに/江國香織

熱を出している間、ちょっと目を離したらいつのまにかボレロ(白バラ)の葉っぱがかなりレース状の虫食いになっていた。今年はうっかりオルトランを撒くのを忘れていたところにチュウレンバチっぽい幼虫にやられた感じ。慌ててオルトランとベニカスプレーを散布して、虫食いの葉は(虫と共に)取り除いたけど、葉っぱがかなり減ってしまった。大丈夫かなぁ。咲いてくれるかなぁ。

グリーンアイス(ミニバラ)は無事なんだけど、今年は蕾をピンチしそびれていたら、今ものすごい量の蕾が茂っていて、これはこれで大丈夫なのか?君は、君は無理していないか???と、心配になっている。でもこちらの心配をよそに、グリーンアイスはわりとどう扱っても我関せずみたいな感じでもりもり咲いてくれるので、逆に何が良くて何が悪いのかがよくわからず4年目になっても適切な世話をできている気がしない。

Audible

デュークが死んだ。わたしのデュークが死んでしまった──。たまご料理と梨と落語が好きで、キスのうまい犬のデュークが死んだ翌日、乗った電車でわたしはハンサムな男の子にめぐりあった……。出会いと別れの不思議な一日を綴った『デューク』。コンビニでバイトする大学生のクリスマスイブを描いた『とくべつな早朝』。デビュー作『桃子』を含む21編を収録した初々しい短編集。

いつしか通り過ぎ、その細かい記憶さえ時代の塊となってしまった数多の夜と朝に。夾竹桃が咲いた裏庭は見たことがないのに、記憶の端っこには常に懐かしくある気がする。