october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

聞く技術聞いてもらう技術/東畑開人

気温のアップダウンがすごい。このまま梅雨に突っ込むのだろうか。もう少し、もう少しだけ5月の気候を堪能させて欲しい。

蕾をピンチしなかったグリーンアイスは枝を伸び伸びと好きなだけ広げ、迫力のある姿を見せてくれた。こんな凄かったんかい。花持ちもとってもいいので、半月ほどベランダに小さなバラ園を作ってくれた。四年目の春、なかなかいい感じだったんじゃないだろうか。今はかなり切り戻してお礼肥を与えたところ。真夏は休んで秋にまた咲いてくれたら嬉しいな。



話を聞くことができずに困っている人たちと、
話を聞いてもらえずに苦しんでいる人たちへ。

 

  • 職場の部下のことを心配しているのだが、どう声をかければいいのか?
  • 家族に落ち込んでいる人がいるのだけど、どうやって話を聞けばいいのか?
  • 身近な人が自分のことをわかってくれない、どのような話し方をすればわかってくれるのか?

「夫が聞いてくれない」「妻の言っていることがわからない」「親が、上司が何もわかってくれない」「子どもが、部下が何を考えているか理解できない」「何度も何度も言っているのに、あの人は全然聞いてくれない!」……


あなたの心が追い詰められ、脅かされているとき、人の話を聞くことはできません。相手が悪魔化して見えてしまいます。人は話を聞いてもらえてはじめて、誰かの話を聞けるようになる。だから、あなたから「聞いてもらう」を始めてください。「聞く」の不全が起きているとき、ぜひ「聞いてもらう」との循環を試してみてください。

 

聞かれることで、ひとは変わる――。カウンセラーが教える、コミュニケーションの基本にして奥義。小手先の技術から本質まで、読んだそばからコミュニケーションが変わる、革新的な一冊。第19回大佛次郎論壇賞紀伊國屋じんぶん大賞2020 W受賞『居るのはつらいよ』の東畑開人、待望の新書第一作。

東畑先生の言葉の緩さと的確さを織り交ぜてグイグイ入ってくる感じは本当にすごいと思う。そして面白い。本当に面白い。

この本の中にある「聞く技術・小手先編」「聞いてもらう技術・小手先編」は、そんなものって鼻で笑う人がいるかもしれないけど、でもこういうことが意外でもなんでもなく圧倒的に足りていないし、地味で地道に大切なことだよな、と、とっても思うのだ。聞くも聞いてもらうも、どちらも肉体的なことだからだ。

対話が大事、と至るところで語られている社会とは、対話が難しくなった社会にほかならない。