october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

三体0 球状閃電/劉慈欣

週末は京都から滋賀へ。京都の友達に会いにいき、それからアネさんとユティちゃんと、びわ湖ホールCoccoの25周年ベストツアー其の2のファイナル。美しかったし強かったし可愛かったし素晴らしかった。ホテルの近くの炭火居酒屋を予約していて、会場でたまたま会ったかづたんも一緒にアフターした。楽しかった。

翌日はレンタカーでびわ湖の周りを回った。びわ湖テラスは風が強かったけど景色は本当に綺麗で、カフェもおしゃれでまったりできて良かった。車は、ほとんどユティちゃんが運転してくれたど、私も途中でちょっとだけ交代した。PD講習以外で運転したの初めてだよ〜!ドキドキしたけど楽しかった。びわ湖大橋を通ったのが気持ちよかった。ユティちゃんアネさん、命を預けてくれてありがとう。

その後、ローザンベリー多和田でかわいい羊を見た。お庭も綺麗で、まったりいい場所だった。ひつじのショーンエリアを、ひつじのショーンミリしらな三人でウロウロするのは楽しかった。

 

さて、Coccoちゃんが持ってたサラダパンは、月曜日は湖南に入ってこないらしい。食べてみたかったのに残念!(かづたんに教えてもらったけど、刻んだたくあんとマヨネーズが挟んであるご当地パンらしい!)

 

米原まで車で行ってそこで解散、東京に帰るつもりだったのに、何故かその翌日に大阪で仕事が入り、そこからまた大阪方面の新幹線に乗った。なかなかにロングウェーホームだった。

 

Audible

14歳の誕生日の夜に“それ”に両親を奪われた少年、陳。謎の球電に魅せられ、研究を進めるうちに、彼は思いも寄らぬプロジェクトに巻き込まれていく。史上最強のエンタメ・シリーズ『三体』三部作で描かれたアイデアやキャラクターが登場する、衝撃の前日譚!

三体シリーズとストーリーは繋がっていない。というか、多分これはパラレルワールドなのかな?サイエンスフィクションというよりは、サイエンスファンタジーかな。揶揄するような意味合いのファンタジーではなくてだよ。

「会いたい」「会えない」「会いたい」「会えない」、死別でも生き別れでも、会いたい人に会えないことは最も悲しくてつらいことの一つで。だけど絶対に会えないけれど相手がどこかで幸福にやっていると祈ることは、行き場のない愛情がぎゅっと集積して、ほんの一瞬、救いのような温かい気持ちに浸ることができる。

シュレディンガーの猫」の実験について。何の番組だったか全く覚えていないんだけど、小学校高学年くらいの時に父親が見ていたたぶんEテレ系の番組で解説していたのを一緒に見ていて「猫は生きているし、猫は死んでいます」というのを何度も繰り返していたのが意味が分からないけど、強烈なインパクトがあってずっと忘れられず(さばとら柄のかわいい猫だった)、今もシュレディンガーの猫の話を見ると、あの猫を思い出す。理論的なことはやっぱり理解できていないんだけど、あの猫が生きているといいと今も思っているし、子供たちは笑っていて欲しいし、林雲はやっぱり居るんだと思う。

優しい物語だったかのように書いてしまったが、9割はニューコンセプトの兵器開発の話だし、人は死ぬし、戦争の話だし、難しいし、特に前半はなかなかハードだけど。でも全部の根底に「会いたい」がある、のは確かだった。