october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

三体/劉慈欣

「いつか土星に行きたいから、ママついて来てくれない?」と、子からお誘いを受ける。こんな素敵なお誘い、一生のうち何回あるだろう。「もちろん行くよ」と答えたけれど、土星に行くには木星を通過しなければならない。私は木星がちょっと怖い(大き過ぎる)。土星には空気がないことを教えると「がんばって宇宙ステーションを探さないとね」と言う。そもそもどうやって土星に行く想定なのかよくわからないけど、頑張ってほしい。私はジェットコースターが苦手で訓練がつらいので、訓練不要の宇宙旅行の時代が来ているといい。

 

身近な所で感染例が毎日のように出ていて、明日は我が身の綱渡りをしている気分。いつその日が来てもいいように備えを始めた方が良さげだなと思う。

 

オーディブル

中華SF。二年くらい前に読んでたのだけど途中で難しくて詰んでしまっていたので、オーディブルが聞き放題になったこの機会に読み直しならぬ聞き直し。前情報を全然入れていなかったので、途中から、え、そういう方向に行くんだ?という純粋な驚きがあって、面白く、楽しかった。が、正直科学的な話の部分は付いていけなくて後半(特に智子のあたり)は、宇宙猫になっていた(宇宙だけに)。宇宙猫状態でもオーディブルなら勝手に読み進めてくれるので、本で読むより聴いてよかったと思う。(何度か巻き戻して聴いたけど)

キャラクターで一番好きなのはイエ・ウェンジェで、特に静かなる絶望と諦念の中で生きていた若い頃の彼女が、柔らかいものに触れる度に何かが動きそうになり、しかし動かない、その様がとても悲しかった。

色々忘れそうだから、早いうちに2に手を付けなければ。