october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

ハーモニー/伊藤計劃

あきやあさみさんの講演会アーカイブを見て、やはり読んだ本は少しずつでもちゃんとアウトプットを残さないとな、と思った。去年の秋からブログをサボっていたので、かなり積ん録がある。それを消化するために、しばらく細々と毎日更新を目指す。(あきやさん講演会の感想はファッションブログの方で書きます)

 

2020年の熱狂的なベランダガーデニングの日々からなんと丸四年目の春である。うちのベランダの日照のキャパシティから考えて、今残っている鉢はレモンの木、ボレロ白薔薇)、グリーンアイス、ブーゲンビリア(鬼火ちゃん)、ローズマリー(白澤ガーデン)、イングリッシュスペアミント(今めっちゃ茂ってる)。春夏でハーブをもう少し行きたいのだが、消防点検で鉢が多すぎると注意されてしまったこともあり、増やすスペースが本格的に無いので無理そう。ボレロとグリーンアイスがもりもりと蕾を付け出したので、そろそろ少し間引かないといけないんだけど、もったいなくて見つめているだけになっている。

 

Audible

清潔で静謐が訪れたユートピアの記録をなぞる。

これは、なんか最近よく思ったり言ったり書いたりしているけれど、ユートピアは描いてしまうと必ずディストピアになる(最近見たドラえもんの映画でさえ、それは顕著だった)。でも、もしかしたらハーモニーは、もしかしたらもしかしたら、最後はユートピアになったと言えなくはないと思う。絶望するのも苦しむのも失望するのも、"私"なのだから。この星から見たら、人間もそれ以外も大差ないのだし。

安部公房の第四間氷期を少し彷彿とさせる、うつくしい終わり方でかなり好きだった。