october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

10品を繰り返し作りましょう/ウー・ウェン

連休は友達が娘ちゃんと遊びに来てくれて、東京タワーに登り、ジブリ美術館に行き、水遊びができる遊び場に行き、お風呂屋さんに行き、おしゃれなカフェでランチをしたり、居酒屋に行ったり、ビールを飲んだりビールを飲んだりと、楽しくてみちっとした時間を過ごした。かつて原稿の話ばっかりしてた私たちだったが、それ以外の色んな話をたくさんしながら同じくらいみちっと楽しい時間を過ごしているなぁというのが、なんかとってもよかった。また遊びに来てね!小説や創作の話をみちっとする飲みもまたやろう、大人だけの飲み屋で。

休日はとっても元気に楽しく過ごすのだが、子は二学期に入ってから学校に行くのが辛い日がぽろぽろとあって、その対応も手探りすぎてここ二週間くらいてんやわんやしている。LEEの行き渋り特集や、今じんこさんの御本が参考になった。いじめなどの大きなトラブルがあるわけではなさそうなので、しばらくのんびりペースで様子を見よう、と口で言うのは簡単なんだけど、実際は仕事の折り合いだったり、先の見えない不安だったり、アプローチを間違えているんじゃないかという恐怖だったり、色々あって、(仕事のトラブルなども重なり)週の後半は大変ぐったりしていた。色々と記事を検索していたら、出てきた広告に「不登校の親には傾向があります!」と威勢よく出てきてそれを覗いたら「○○するべき、の思考が強すぎませんか!?」と言われて、鼻で笑ってしまった。べき思考は私が世界で一番嫌いなものだ。顧客へのアプローチ(広告)が無神経で雑なサービスに、デリケートな問題を預けようと思う人がどれくらいいるんだろう。久々に日経DUAL(というかxwoman)に課金した。

 

北欧、暮らしの道具店のネットラジオ【チャポンと行こう】のこの回(秋の読書感想会!暮らしにまつわる2冊の本を紹介します | 第141夜)を、ぼんやり聞いていて、良さそうだなと思ったので、早速ポチってみた本。エッセイの中に流れるように作り方が出てくるので読み物としても面白いし、どのレシピも簡単でシンプルでとっても美味しい。魚の蒸物はもう3回作ったし、ネギの卵焼きも3回くらい作った。苦手意識が強かった炒め物も、お肉がふっくら美味しく作れた。アスパラを巻いただけの春巻きも美味しかった。鶏団子のスープもめっちゃ簡単で美味しかったー。ひき肉に放り込む調味料の順番と、それぞれの意味とか、下拵えの役割とか、そうした細かいことも読んでいて楽しい。レシピは最後に、レシピだけでまとめられているページがあるけど、そこで読むと改めてシンプルなことに驚く。

「楽」の定義は人それぞれだけど、ネットで検索できる簡単バズレシピの中にはそれはないのではないかと最近思う。むしろ自分の手と舌に、基礎練のように型を覚え込ませるほうが、筋肉も付くしずっと楽になる。ただその基礎練となるべき基本のレシピ本を正しく選ぶのって本当に難しいんだよね。私はこの本を推したい。その営みにとってシンプルで、応用が効いて、しかも美味しいということは、とても大事なことだと思うから。子が一人暮らしを始める際には持たせたい。