october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

夏コミ

もう十年以上、毎年夏冬のコミケで同人誌を出している。落選して自分のスペースを貰えなかったこともあるがそうした時は友人の売り子で入るので、コミケ自体に不参加だったことはない。そして今回の夏コミ。2月の申し込みの段階で妊娠は分かっていたからかなり悩んだ。妊娠が順調に進めば夏コミの時点で妊娠8ヶ月、流石に当日フル参加は厳しいだろう。しかし結局、どうしてもシリーズ完結編をこのタイミングで出さないと一生完結できないと思って、申し込んだ。私が当日不在の状態でも友人が売り子をしてくれると言ってくれたのも背中を後押しした。2月の時点では妊娠2ヶ月で明日にもどうなるかわからないという状況でもあったので、もし流産などになってしまった場合、精神的には申し込んでいた方が良いだろうと思ったのもある。そんなこんなで申し込み、無事スペースを頂き、体調的には決して無理しない状態で、いつもよりかなり時間をかけて原稿もなんとか無事にあげて、荷物も送り、売り子さんともしっかり事前打ち合わせをして、今日その当日を迎えた。

本当は夫に、午後の空いたくらいの時間帯に車でちょこっと連れてって貰って、自分のスペースと友だちのところちょっと回りたいなって思っていたのだけど、切迫流産気味になってからはその野望もきっぱりと諦め、今日は自宅でぼんやりとクッキーを焼く予定。ツイッターで会場の様子を伺いつつ、やっぱり、何だか寂しい気持ちは抜けない。十年ぶりの欠席。あの空気を味わいたかったなぁ。

私が家の中でひたすらぼんやりしていることが功を奏しているのかは知らないが、ここ最近中の人はとっても元気である。将来、私のようなオタクになるかはわからないが、私のやってきたこと(あるいはやってること)をバラしてオタバレ母ちゃんになるつもりは無いし、もしこの先にイベントに復帰しても子どもと一緒に行きたくない。この領域はとてもプライベートなことなので、そうした形で共有したくない。でもいつか中学生くらいになった時にそうしたことをコソコソ始めているのを見たら、(生)温かく見守りたいとは思っている。そんなことをぼんやりと考えつつ、お台場に想いを馳せるのであった。

 

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2014年の夏コミの帰り道、タクシーでレイボーブリッジ通過中。激しい夕立が降って、搬出はエラい目にあった記憶。