october notes

俳句と小説と読書と記録と記憶

俳句上達9つのコツ じぶんらしい句を詠むために/井上弘美

夏休みのイベント色々は楽しかったがそれなりに大変だったので、日常が戻ってきて少しホッとした……と思ったら急に無気力になってしまった。仕事にも身が入らず、本も開けず、創作のあれこれも進まず、勉強もできず。生理だったこともあるが、本当に何にも集中できずに1週間以上ぼーっとしていた。夏休みボケか。

今週に入ってそのぼーっとした状態が少し改善してきた。というか、改善のための策をいくつか打っていた。本を読む気にならなかったので、インスタでひたすら「集中力」などを検索していくつかの受験生向けのTIPSサイトに辿り着き、そこでひたすら集中方法を読んでいた。すでに知っているテクニックも多いし、同じようなものがいろんなアカウントで紹介されているわけだが、繰り返しそれらを読んでいると少しずつその気になるので良い。

その中でも必ず紹介されているのは、25分集中5分休憩を繰り返すポモドーロテクニック。(時間設定は何でも良い)ポモドーロ、うまく回せる時はすごい良いんだけど、調子が悪い時はタイマーに向き合うのが怠くなっちゃうんだよな。と思っていたんだけど、良いYoutubeチャンネルを見つけた。ただこちらを流しておけば良いだけだし、休憩時間の猫がかわいいし、スマホで表示させていればスマホを見ずに済むという一石三鳥なので、しばらくこちらのお世話になろうと思う。

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もう一つ試していることとしては、朝活の時は5時半にタイマーをセットしていたんだけど、5時半だと少しうだうだしてると6時になってしまい「もう6時か、大して朝活できないから寝ちゃお……」となってしまう為、タイマーを4時半に変えてみた。これならパッと起きられなくても5時頃にはなんとか目が覚めるしそうすれば25分ポモドーロを4回回せるので、それなりに色々できる。とりあえず、今日は二日目で成功したのでしばらくこれを続けたい。なお夜は早く寝ています。

 

夏休みボケが少しだけ治ってきたかな。

 

夫がコロナ後初の海外出張に。見送りで一緒に羽田まで行って、つるとんたんでうどん食べようと思ったら閉店(一時閉店?)していた。悲しすぎる。第三ターミナルはガラガラだった。いつになったらまた海外行けるかな。

 

 

最近、井上弘美さんの俳句が好きで、句集あるかなと調べたらこちらの本も出てきたので一緒に買ってみた。夏休みボケに入る前に、せっせとメモを取ったので折々見返したいと思う。

実際に俳句づくりを始めたときにつきあたる場面にしぼって、より実戦的に解説。添削例を例示することで応用力がつく。さらに、季語の項では傍題(季語の変化球)を使うことで他人に差をつけるテクニックを紹介するなど、目からウロコが落ちるような上達のコツ満載。

俳句を作っていると「どう考えても表現力不足だな(語彙や文法に難あり)」という時と、「発想がそもそも……」みたいな時とで、それぞれ躓くことが多くて、どこから手を付けたらいいのやら〜∠( ᐛ 」∠)_みたいな気持ちにしょっちゅうなるのだが(それでも作るのは楽しいし作るんだけど)、そのどちらのアプローチにも参考になるところがあってとてもよかった。

はじめに
1 五・七・五を生かしきる
2 季語・傍題遣いで差をつける
3 切字・切れでこう変わる
4 俳句の型は二つ
5 「もの」からスタートする
6 やってはいけないこと
7 表現のためのテクニック
8 私らしさをもとめる
9 俳句は挨拶の文芸
付章1 旧仮名遣いの基礎知識 大塚康子
付章2 覚えておきたい四季の秀句
おわりに

全部とても参考になるんだけど、特に6〜8が良かった。

表現力にしても、発想にしても、勉強しないと身につかないところと、たくさん作らないと身につかないところがあると思う。そしてその前者について、句会に出ていてもいつも「あー、まだまだ勉強不足」だな、と感じるんだけどそもそも私ちゃんと体系的に勉強していないのでは?と思った。勉強不足っていうのは勉強している人がいう言葉であって、勉強していないのに不足も何もない。それはただの無勉強。

今年の後半は文法の勉強をちゃんとしようと思う。本はあるのだ。本だけあっても仕方がないのだ。